ハムペン的映画ライフ

ハムペン的映画ライフ

ブラインドネス

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原題Blindness
公開年2008年
製作国カナダ、日本、ブラジル
上映時間121分
監督フェルナンド・メイレレス
俳優ジュリアン・ムーア、マーク・ラファロ、伊勢谷友介、木村佳乃、ダニー・グローヴァー
ジャンルドラマ
あらすじ ある街で日本人男性の目が急に見えなくなる。 男性は眼科医に「世界が真っ白になった感じ」だと伝えるが、それは世界で始めて起きた症状であり、翌朝には眼科医にも感染してしまう。 政府は患者を隔離施設に移送し、そこで白人の眼科医、日本人夫婦、コソ泥、娼婦、子供、黒人、そして唯一感染していない眼科医の妻らによる共同生活が始まる。
ハム蔵
お気に入り度 80%

名前のない人間の中身こそがテーマ。

映画を見ている途中で気づいたが、この映画の登場人物には役名がない。 いろんな人種や職業の人が集まり共同生活を強いられるが、協力するか我がままに生きるかは本人次第。 姿形を見るのではなく、中身を見る映画なんですね。

もちろん協力的な人ばかりではなく、独裁者が生まれて施設はカオス状態と化してしまうけど、自分達の力で生き抜かなければならないという強さもつくし、やがて希望も訪れる。 終盤に街全体に降り注ぐ雨は全てを洗い流してくれてるような、まさに「恵みの雨」となりました。

ペン吉
お気に入り度 30%

人間は魂で繋がるべきである。

人は極限状態でどうなるのだろうか。 抑えきれない欲望は欲望のままで。 人は一人では生きていけなくて、他人と関係することは大切で、避けられないことで。 目に映る物が無くなったとき人と真に向き合うとはどういうことか教えてくれるのかもしれない。 外面だけで人と付き合うんじゃないって言われてる気がする。

前半が暗い話で、救いようのない結末かもしれないと思ったけど、限りなく絶望的な状況でも人は助け合い、希望の光はさすもので、最終的に前向きな結末でよかった。 けど、もう観ないなぁ。